万年筆のインクなどを楽しく採取「インク採取キット」
毎月1回程度、文房具好きが集まってモーニングを食べながら、文房具談義に花を咲かせている「文房具朝食会@名古屋」という朝活があります。
最近は名古屋駅から桜通線で1駅の「国際センター」駅のすぐにある「No Detail Is Small」というオリジナルノートの作れるお店でよく開催しています。
そのNo Detail Is Small さんがオリジナルの商品を開発されました。
それはペーパークロマトグラフィーをより手軽に楽しめるキットです。
ペーパークロマトグラフィーは、濾紙につけたインクを毛細管現象を用いて色素や染料の分離を行う実験です。
インク採取キット
上記写真は正式発売前のパッケージです。
そのため正式発売時にはパッケージが異なると思います。
製品情報
- 発売予定価格:1,800円(税別)
- セット内容:採取濾紙(6面2シート)、記録シート(4枚)、ピンシール、取扱説明書
採取濾紙は、1シートに蝶形にカットされた濾紙が6面あります。
記録シートには片面3つの採取濾紙を保存できます。
製品特徴
よくあるペーパークロマトグラフィーの濾紙は、円形だったり長方形だったりしますが、この採取濾紙はレーザーカットされた「蝶」の形になっています。
このため蝶の羽の部分などにインクが分解され、それぞれ異なった模様になります。
採取して終わり。というのではなく、記録シートがついていますので、採取したインクをピンシールで記録シートに貼って保存することができます。
使い方
1.蝶の羽の下の部分に万年筆のインクや水性ペンのインクを、直径1cm程度塗る。
2.蝶の羽の上の部分に竹串を通してコップに置く。
3.コップに水を入れる。
水を入れる量は、採取したインクが水に付かない量
4.10〜15分程度待つ
触覚あたりまで水が上がったら引き上げるタイミングです。
5.引き上げたら乾かして、採取シートに貼る
通常のペーパークロマトグラフィーと使い方は一緒です。
下の写真は通常のペーパークロマトグラフィーを行った際の画像です。
これでも十分綺麗なパターンもできたりするのですが、「インク採取キット」だと濾紙が蝶の形なのでインクによっては以下のようにまるで本物の蝶のような綺麗な模様になります。
綺麗に採取できたら、記録シートに貼って保管するだけではなくボックスに入れてインテリアとしても使えますね。
楽しいだけじゃない
「インク採取キット」は楽しいだけではありません。
ペーパークロマトグラフィーにより色素の分離を行っているので、そのインクに使われている色を知ることができます。
例えば、「黒」のインクでも様々な色が使われていることがわかります。
さらに採取する際につけたインクがどれくらい残っているかにより、そのインクが水に溶けやすいのかも分かります。
しっかり残っている場合は、水に溶けにくく万年筆で使用して洗浄する際にはより入念に洗浄しないと内部にインクが残ってしまうことがわかります。
ご自身の使っているインクの特性をより知ることができます。
この「インク採取キット」は、万年筆のインクの新しい楽しみ方です。
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